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蒸留とは(まとめ)

冒頭に書きました、「古くから使用されている液体同士の分離に関する単位操作の一つで液体の沸点差を利用して分離する操作です。」の概要はおわかり頂けたでしょうか?

 この分離操作の基本は、

  1. 各純液体には、温度で決まった蒸気圧がある。アントワン式で求める。
  2. 蒸留操作では、分子単位で成り立つ法則が多く、単位はモルである。
  3. 混合液体からの蒸気圧(分圧)は、ラウールの法則から求まる。
  4. 求まった分圧をもとにドルトンの分圧の法則から全圧を求め、気相濃度が求まる。
  5. 混合液には液相濃度と気相濃度の平衡関係がある。
  6. 混合液は、蒸発、凝縮を繰り返すたびに軽沸成分濃度が高まる。
  7. 沸点差を利用して分離する操作(装置)は気液平衡関係と物質収支から設計できる。

 以上の7項目であることを述べてきました。

蒸留はもう少し奥が深いです。しかし、その入口の扉は開かれたのではないでしょうか? もう皆さんは、専門書を読まれても面白いほど理解されることと思います。そして蒸留の奥が見えてくることを祈ります。

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