蒸発装置、濃縮装置、溶剤回収装置には
ウォールウェッター®Pat.US6241381B1
ウォールウェッターとは
ウォールウェッターは、私ども関西化学機械製作(株)が開発した、新発想に基づく「伝熱促進装置」で、「蒸発装置」、「濃縮装置」、「反応装置」の性能を最大限にアップさせます。
回分式蒸発装置の場合は、蒸発濃縮に伴い、蒸発缶内の加熱面積が減少し、蒸発速度が低下する問題があります。そこでウォールウェッターは、蒸発缶の底に残った液を伝熱面上部まで汲み上げて釜内液を伝熱面上部に散布させることにより伝熱面積を一定に保ちます。
ウォールウェッターをご採用頂きますと、運転操作時間の短縮、洗浄溶剤の削減等の省エネルギーが図れます。
ウォールウェッターの構造
ウォールウェッターは簡単な構造です。
ウォールウェッターは回転軸にパイプまたはハーフパイプを水平面に対しある角度で取り付けたものです。ある回転数以上では、遠心力によりパイプまたはハーフパイプ上を液が上昇し伝熱面上部に達し液散布されます。
ウォールウェッターは、関西化学機械製作株式会社の商標登録です。
ウォールウェッターの実績例
実装置200基以上、フラスコ用300基以上の納入実績。 A社に8基、B社に7基、C社に6基など、顕著な有用性を認められ1社に複数台の導入例が増えつつあります。
大型蒸発缶の例
回分蒸留システムの場合
グラスライニング製 ウォールウェッター
GL製釜にも取り付け可能。
2m3、6m3、8m3の実績あり。各社GLメーカーにて対応可能。
テフロンコーティング、ハステロイにも対応可能。
フラスコ用ウォールウェッター
ウォールウェッターで革命!
蒸発革命
- 伝熱面積の有効利用
- 残液量が少量まで蒸発可能
- 流下薄膜状態で伝熱係数大
- 蒸発速度が最後まで一定
- 蒸発時間の短縮
- 加熱温度を下げることが出来る。
- スケールアップが容易
蒸留革命
- 蒸留塔が最後まで最適運転
- 蒸発速度一定、塔が安定
- 蒸留時間の短縮
- 最大の伝熱面積を常に使用
- 還流が十分かかり、品質が向上する。
- ウォールウェッター蒸留装置
反応革命
- 大きな槽で少量の反応ができる。
- 大は小を兼ねる。
- 処理液量の制約が無し!
- 加熱、冷却が思いのままに!
- 1つの反応槽で色々な反応が可能に。
- 従来の攪拌翼と併用できる。
フラスコ革命
- フラスコ内で回転→安全
- ロータリーエバポレータより安全
- 大きなフラスコで威力を発揮
- スケールアップが可能
プロセス革命
- 伝熱面積が一定:加熱冷却が自由に
- 反応、蒸発、蒸留が1つの槽で可能
- 大が小を兼ねるので、タンクの数を削減できる。
- 場所、配管、その他が節約できる。
- スケールアップが容易である。
晶析革命
- 結晶の粒径が大きくなります。
- 微細結晶が少なくなる。→濾過がしやすくなる。
- 溶液を濃縮した後、効率よく晶析工程に移れます。
- 従来装置と比較して晶析時間が短くなる。
- 粒径分布がシャープになる。
- タンクの洗浄も簡単、確実です。
- コンタミが少ない。GMP対応も可能。
ウォールウェッターの洗浄性
壁面、コイルが常時濡れているのでコゲ付きや固着が少ない
塗料の濃縮に利用した場合
- 充分な液で濡れているので、焼け付きにくい
- 固形物の固着を防ぐことができる
- 洗浄性がよい
下の写真は社内実験において撮影したものです
タービン翼の場合 全面に固着有り |
ウォールウェッターの場合 固着なし |
樹脂の濃縮に利用した場合
- 液のあるところは固着していない
- 伝熱面で、樹脂の固着を防ぐことができる
- 洗浄性がよい
下の写真は社内実験において撮影したものです
タービン翼の場合 固着あり |
ウォールウェッターの場合 固着なし |
少量の洗浄液で壁面、コイルの洗浄が可能
従来の方法
洗浄溶剤を満タンまで張り、攪拌等したのち汚れた洗浄液を抜き出す。
これを数回繰り返してタンク洗浄を行っている。
溶剤量は、毎回タンク容量分必要。
ウォールウェッターを利用
洗浄溶剤は少量でOK。回転させることにより、タンク内壁及びコイルを洗浄することができる。