採用情報 - 仕事の流れ
はじめに
就活生の皆様、関西化学機械製作の採用ページへようこそ!
私達はプラントの設計・製造・販売をする会社です。
ロット生産している企業も多い中、私達は完全受注生産(オーダーメイド)でプラントを製作しているという特徴があります。
ここではプラント納入の流れを紹介します!!
一言でプラントと言っても、電力発電プラントや石油精製プラントプラントなどがありますが、私達の対象は化成品・医薬品・食品の原料を製造するプラント一般的に、化学プラントと呼ばれるものです。
化学プラントの中でも、規模や種類は様々です。
しかし、プラント納入自体の基本的な流れは共通です。
まずは、その基本的な流れのイメージが掴めればOKでしょう!
各項目の詳細を見ていきましょう!!
お客様からの依頼
お客様から「問題解決」の依頼や「装置の見積」依頼を伺います。
専門の担当者が必要なときは、その担当の助けを借ります。
見積や解決策を提示するにあたって、実際に現場へ伺い正確な情報を得ます。
提案
お客様の依頼内容や必要な基礎データ、所持技術などを確認し、依頼内容に対して、お客様と関西化学で協力して解決策を考えます。
関西化学は、依頼内容を達成するフローシートを作成し、そこから、化工計算により装置の大きさや、配管の太さなどを決めます。
その後、コストを積算、見積書を作成し、お客様へ提案します。
化工計算だけでは判断出来ない場合には、実際に実験し確認します。
フローシート作成
フローシートを描くことから全てが始まると言っても過言ではありません。
フローシートを描き進めながら、機器単体のサイズやそれらを繋ぐ配管やバルブ、
計装機器が決定していきます。
詳細は受注後に設計部に引き継ぐのですが、見積時のフローシート作成は技術部の仕事です。
フローシートの作成、化工計算の2つが技術部のメインの仕事です。
化工計算
フローシート作成に並び、技術部のメインとなる仕事です。
装置の大きさ、配管の太さなどを化工計算で決めていきます。
化工計算には様々な計算ソフトを使用します。
上図に示したソフトはほんの一部で、社内では多くの計算ソフトを使用しています。
使用は勿論ですが、これらのソフト開発も技術部の仕事です。
コスト積算(見積書作成)
装置納入に要する費用の提示が目的です。
お客様に対して、設備の優位性を説明するためのプレゼン資料とも言えます。
実験
学生の皆さんがイメージされるような実験のスケール感とは異なり、
実験装置が数10~100倍或いはそれ以上になります。
(卓上実験もやります。但し、割合としてはパイロット実験の方が多いです。)
受注
実験や計算を繰り返し、見事に(!)受注すればプロジェクト会議を開き、技術部、設計部、製造部で情報を共有します。
受注までは技術部主導で行いましたが、プラント製作の仕事は技術部だけでは出来ません。
プロジェクト会議にて、3部署間で情報を共有した後は、どの部署がどの範囲の役割を担うのかを決定します。
その後、技術部はプロジェクトマネージャーとして管理し、試運転まで担当します。
詳細工程作成
納期は契約なので、絶対に守らなければなりません。
そのための計画表のようなものが工程表です。
詳細工程表は、厳密には受注前後で作成します。
見積時に作成した工程表(大工程)をより詳細にします。
作成した詳細工程をもとに、予定通り工事が完了できるか
進捗状況を確認・調整し、全体工程を管理するのは製造部の仕事です。
以降、技術部は工程管理されているかの確認を行います。
詳細設計
詳細設計をすると言うことは、「施工図面を描く」と言い換えることも出来ます。
技術部では基本フローシートまで描きますが、設計部では
ここからは
お客様の要望が出来上がった詳細図面に漏れなく反映されているか、それらを確認するのは
強度計算
機器や架台は、構造的に耐えうる強度を備える必要があります。
例えば、以下のようなことを考慮する必要があります。
- 内部の気圧、水圧に耐えられるか
- 真空容器の場合は外側から大気圧で圧縮されても破損しないか
- 架台が装置自体の重さや振動に耐えられるか
資材・購入品調達
技術部が主導の仕事です。
自社で何もかも作るわけではなく、協力会社からの購入品もあります。
その場合に、どのような仕様のものを選定するかについても、
化工計算によって決めることになります。
用途 | 購入品 |
---|---|
装置同士を繋ぐ | パイプ,エルボ,チーズ,フランジ,バルブ |
流体を輸送する | ポンプ,ブロワー |
液体を混ぜる | 撹拌機,撹拌翼 |
エネルギーを供給する | ボイラー,電気ヒーター |
熱を別の対象に移動させる | 熱交換器,ヒートポンプ |
熱を除去する | クーリングタワー,チラー |
高圧空気を供給する | コンプレッサー |
システム内部の状況を知る | 計測機器 |
装置を自動化させる | コントロールバルブ、DCS、タッチパネル、調節計 |
機器・架台製作
製造部が主導の仕事です。
自社開発の装置(例えば、ウォールウェッターやリフトトレイ)、
その装置の据付・操作に必要な架台などを製作します。
工事
製造部が主導の仕事です。
製造部員が現場へ行って工事を行います。
お客様指定の場所に、装置を据え付け、配管で繋いでいく工程です。
最も多くの人が関わる工程であり、危険も伴います。
そのため、安全対策をしっかりと行うことが大切です。
安全対策をしっかり行い、チームワークを取り、
「ONE TEAM」の精神で工事を進めます。
引き渡し
工事が終了し、装置完成検査に合格すれば、晴れて装置の引き渡しです。
これを境に装置の管理者は、関西化学からお客様へと移ります。
実際に生産運転も始まります。
また、お納めした装置・設備をより効率的に、より永く運転して頂けるように、運転マニュアルを作成し、完成図書としてお渡しします。
このマニュアル作成は技術部の仕事です。
試運転
引き渡し後、お客様の主導のもと、助勢として試運転を行います。
建設したプラントが適切に運転出来るか、現地にて確認します。
- モーターから異音がしないか
- 配管から液が漏れたりしてないか
- 要求された製品純度の達成ができたか
- 要求された運転時間の短縮できたか
- 要求された省エネルギーの達成ができたか …など
計画通りにプラントが動くか、緊張と感動の一瞬です。
アフターサービス・メンテナンス
設備、装置納入後も設備納入後、装置納入後も深くかかわり続けます。
納入したら「はい、終わり」ではありません。
- 事例:
- 処理能力が維持されているか
運転を続けていくと汚れの蓄積により能力が保てない状況になる事があります。
継続的に随時訪問お伺いし、運転状況をお訪ねし、その解決策をご提案致します。
- 事例1:
- 設備の更新
機器や配管等はその稼働状況や経年劣化により修理又は更新が必要です。
このような時にも、打合せ・ご提案を行い、計画的に、修理・更新の手助けを行います。
- 事例2:
- 消耗部品の供給、更新
設備は必ず保全が必要です。バルブ類・ポンプや制御機器類の部品の手配及び取り換えも行います。